サードパーティクッキー

「サードパーティクッキー(Third-Party Cookie:サードパーティCookie)」とは、ユーザーが現在アクセスしているウェブサイト(ファーストパーティ)以外の、広告配信会社などの第三者(サードパーティ)ドメインからブラウザに発行・保存されるクッキー情報のことです。
ユーザーが複数のウェブサイトを横断してアクセスする際の行動履歴(閲覧した商品や興味のあるカテゴリ)を追跡(トラッキング)できるため、高精度なリターゲティング広告(追っかけ広告)や詳細なアクセス分析を実現するために広く活用されてきました。
- サイトをまたぐ行動追跡: 異なるドメイン間で同一ブラウザの識別子を共有し、ブラウジング行動を丸ごと追跡する。
- プライバシー懸念による廃止の流れ: 「本人が知らないうちにプライベートな行動が監視されている」との批判から、Apple(Safari/ITP)やGoogle(Chrome)による段階的規制・原則廃止が進む。
- ポストクッキー時代の到来: 従来の広告手法が通用しなくなるため、ファーストパーティデータ(自社が直接取得した顧客情報)の活用や、ユーザー群を匿名で束ねる新しい計測技術の開発が急がれている。
「ファーストパーティクッキー」と「サードパーティクッキー」の違い
クッキーには、それを発行するドメイン(送り主)によって2つの種類があります。
- ファーストパーティクッキー (1st-Party Cookie): ユーザーが訪問しているサイト(アドレスバーに表示されているドメイン)が発行するもの。ログイン情報の維持やカート機能など、そのサイトを快適に使うための必須情報。他サイトにまたがって追跡されることはない。
- サードパーティクッキー (3rd-Party Cookie): サイト内に埋め込まれた他社の広告タグやSNSボタンなどを経由して、他社サーバーが発行するもの。広告の掲載、ユーザー追跡に使用される。
「サードパーティクッキー」の具体的なユースケース・会話例
マーケターA:「ECサイトでカバンをチェックしたら、別のニュースサイトやブログを見ている時も、そのカバンの広告が追いかけてくるのはなぜですか?」
エンジニアB:「それは**サードパーティクッキー**を利用して、広告配信プラットフォームがあなたのブラウザの行動履歴を追跡しているからです。ただ、今後はブラウザ側のプライバシー規制により、この追っかけ広告はほとんど配信できなくなります。」
ファーストパーティCookieとサードパーティCookieの比較
| 特性 | ファーストパーティクッキー (1st-Party) | サードパーティクッキー (3rd-Party) |
|---|---|---|
| 発行元ドメイン | ユーザーが今見ているサイト(一致する)。 | 今見ているサイト以外の第三者(一致しない)。 |
| 主な用途 | ログイン状態保持、カート内の商品記憶、サイト内設定。 | リターゲティング広告、複数サイトを横断したユーザー行動追跡。 |
| ブラウザ規制 | 規制対象外(サイト動作に必須なため)。 | 主要ブラウザ(Safari、Chromeなど)で原則廃止・無効化。 |
よくある疑問(FAQ)
Q:サードパーティクッキーがなくなると、一般のユーザーに何か影響はあるの?A:直接的な不具合(サイトにログインできない等)は発生しません。ただし、自分の関心に無関係な一律のランダム広告が表示される機会が増えます。一方で、ウェブサイトの閲覧中に自分の趣味嗜好が知らないうちに他社に収集・プロファイリングされるリスクがなくなるため、個人情報の保護という点では大きなメリットがあります。
マーケターとしてのプライバシーポリシー遵守マナー
サードパーティクッキーが廃止されるからといって、暗号化したメールアドレスを本人の明確な同意なしに広告プラットフォームにハッシュ化(SHA-256)して送信するなどの「プライバシーの抜け道」を通るようなデータ収集は厳禁です。GDPRや日本の改正個人情報保護法、電気通信事業法に基づき、クッキー利用や同意管理バナー(CMP)による同意獲得(オプトイン)を誠実に実施し、ユーザーにコントロール権を与えることが絶対的なエチケットです。
「サードパーティクッキー」について
当ページは、意味・業界用語集における「サードパーティクッキー」の解説ページです。専門用語の意味や使い方について加筆・修正のご要望がございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。