掛け持ち(かけもち)

「掛け持ち(かけもち)」とは、複数の「推し」や応援対象(別グループ、別ジャンルのアイドルやキャラクター)を並行して熱心に応援する応援活動スタイルを指すオタク用語です。
一人の対象に全てを注ぎ込む「単推し」の対義語であり、異なるジャンル(例:『2次元アニメ』と『実在のジャニーズ・坂道系アイドル』)や、同じ事務所内の別グループなどを同時に追いかけ、双方のイベントやグッズ購入に熱を注ぐスタイルを指します。
- 多角的な感情の満足: 複数のジャンル・グループを追いかけるため、常に新しいニュースや「供給」があり、推し活のマンネリ化を防ぎやすい。
- リソース(時間・資金)の分散: ライブスケジュールやグッズの発売日が重なった際、予算や時間のやりくり(ダブルブッキング問題など)が非常に過酷になる。
- DDとの違い: DD(誰でも大好き)が「浅く広く」好む傾向があるのに対し、掛け持ちは「それぞれの対象に対して本格的な熱量と資金を注ぎ込む」ニュアンスが強い。
「掛け持ち」が生じる背景とオタクのライフスタイル
掛け持ちは、多くのコンテンツに手軽にアクセスできるようになった現代SNS社会においてごく自然に発生する現象です。あるグループのライブに行きつつ、別のゲーム作品にどっぷりハマるといった形で掛け持ちが成立します。かつては「一人の推しにすべてを尽くすことこそ正義」とする風潮が一部に強く、掛け持ちを隠す「隠れ掛け持ち」も存在しましたが、現在では個人の多様な趣味を楽しむ姿勢として広く認められています。ただし、双方のファンクラブ(FC)に入り、双方の全国ツアーを追うオタクは、必然的に一般ファンの数倍の資金力とスケジュール管理スキルを求められることになります。
「掛け持ち」の具体的な会話例・使い方
オタクA:「来週末、K-POPのライブと、ソシャゲの大型アニバーサリーイベントが同じ日に重なっちゃったよ…体と財布が足りない。」
オタクB:「うわ、出た!多ジャンル掛け持ちオタクの宿命だね(笑)。どっちか諦めるか、土日で分けて遠征するしかないね。」
「単推し」と「掛け持ち」のライフスタイルの比較
| 項目 | 単推し (Tanoshi / Single-Bias) | 掛け持ち (Kakemochi / Multi-Stan) |
|---|---|---|
| 情報のアンテナ | その1人に絞って非常に深い情報を収集。 | 複数のジャンルに渡って、並行してニュースをウォッチ。 |
| 金銭的余裕 | 支出が特定時期に集中するが、計画を立てやすい。 | 常にどこかのグループがイベントを行っているため、慢性的な金欠になりやすい。 |
よくある疑問(FAQ)
Q:掛け持ちをしていると、推しから嫌がられる(嫌悪される)?A:三次元の近距離接触イベント(地下アイドルの個別チェキ会など)では、他のメンバーのチェキ券を何枚も持っているのを見られると、「私だけじゃないんだ」と嫉妬されたり、気まずい対応をされるケースが稀にあります。しかし、大半の商業的アイドルやキャラクターにおいては、お金を落としてくれていること自体がプラスですので嫌がられることはありません。接触イベントの際のみ、その子の前で他の推しの話を過度にするのを避けるのが大人のマナーです。
掛け持ちオタクが心得るべきエチケット
掛け持ちオタクの重要なマナーは、「推し同士を比較して優劣をつけないこと」です。「Aグループの演出は豪華なのに、Bグループはしょぼい」「A君に比べてB君は対応が冷たい」といった不満をSNSなどで発信すると、双方の純粋なファンを傷つけ、関係を悪化させます。それぞれのグループや作品が持つ独自の魅力を個別に愛でることが、トラブルを起こさず楽しく複数の推しを追いかける掛け持ちの秘訣です。
「掛け持ち(かけもち)」について
当ページは、意味・業界用語集における「掛け持ち(かけもち)」の解説ページです。専門用語の意味や使い方について加筆・修正のご要望がございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。