「助六(すけろく)」とは、稲荷寿司(いなりずし)と、巻物(主に干瓢巻き(かんぴょうまき)や、太巻き)を組み合わせた、お寿司の盛り合わせ のことを指します。
主に、持ち帰り用の折詰や、スーパーのお寿司コーナーなどで、見かけることが多いです。
「助六」の語源
「助六」の語源は、歌舞伎の演目『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』 に由来します。
- 主人公の名前
演目の主人公である、「花川戸助六(はなかわどすけろく)」の名前から取られています。 - 「助六」の愛人の名前
「助六」の愛人である、吉原の遊女「揚巻(あげまき)」から、「揚」を「油揚げ」、「巻」を「巻き寿司」に、見立てたという説が、最も有力です。 - 「助六」が「いなり」と「巻き寿司」が好物だったという説は、俗説です。
「助六」の内容
「助六」の内容は、お店や、地域によって異なりますが、一般的には、以下のような組み合わせが多いです。
- 稲荷寿司
甘辛く煮た油揚げの中に、酢飯を詰めたお寿司。 - 干瓢巻き(かんぴょうまき)
甘辛く煮た干瓢を、芯にした海苔巻き。細巻きが一般的。 - 太巻き
様々な具材を巻いた、太い海苔巻き。
お店によっては、カッパ巻きや、新香巻きなどの、他の細巻きが入ることもあります。
なぜ「稲荷寿司」と「巻き寿司」の組み合わせなのか?
「助六」が、なぜ「稲荷寿司」と「巻き寿司」の組み合わせなのかについては、諸説あります。
- 「揚巻(あげまき)」の名前から
前述の通り、「助六」の愛人「揚巻」の名前から、「油揚げ」と「巻き寿司」を組み合わせたという説。 - 見た目の対比
「稲荷寿司」の茶色と、「巻き寿司」の白と黒の、コントラストが、視覚的に美しいからという説。 - 味のバランス
「稲荷寿司」の甘さと、「巻き寿司」の、さっぱりとした味わいが、好対照で、一緒に食べると美味しいからという説。 - 江戸時代の屋台
江戸時代、屋台で「いなり鮨」と「海苔巻き」が、一緒に売られていたため、一緒に食べる習慣があったから、という説。
「助六」が好まれる理由
- 手軽に食べられる
持ち帰りやすく、手軽に食べられるため、ランチや、ピクニックなどに適しています。 - 価格が手頃
握り寿司に比べて、比較的安価です。 - 見た目が良い
彩りが良く、見た目にも楽しめます。 - 様々な味が楽しめる
稲荷寿司と巻き物、2種類の味を、楽しむことができます。
「助六」の使用例
-
「お昼ごはんは、助六にしようかな」
お昼ごはんに、稲荷寿司と、巻き寿司の、セットを買おうか、と考えている。 -
「今日の助六は、太巻きが入ってるね」
今日買った助六寿司に、太巻きが入っていることを、確認する。 -
「助六寿司の、稲荷寿司だけ食べたい」
助六寿司の中の、稲荷寿司だけが、食べたいと言う。 -
「助六って、なんで助六って言うか知ってる?」
助六寿司の名前の由来について、質問する。 -
「ここの助六、美味しいから、いつも買っちゃうんだよね」
特定の店の、助六寿司を褒める。 -
「運動会のお弁当、助六寿司にしたよ」
運動会のお弁当に、助六寿司を持たせたことを伝える。
「助六」と関連する用語
- 稲荷寿司
甘辛く煮た、油揚げの中に、酢飯を詰めた寿司。 - 巻き寿司
海苔巻きのこと。 - 干瓢巻き
甘辛く煮た干瓢を芯にした、海苔巻き。 - 太巻き
様々な具材を巻いた、太い海苔巻き。 - 江戸前寿司
主に、東京湾で獲れた魚介類を使った、握り寿司。
「助六」とは、稲荷寿司と、巻物(主に干瓢巻きや、太巻き)を組み合わせた、お寿司の盛り合わせのことです。
歌舞伎の演目『助六由縁江戸桜』の、主人公「花川戸助六」と、その愛人「揚巻」の名前に、由来していると言われています。
手軽に食べられ、価格も手頃なことから、ランチや、お弁当などとして、広く親しまれています。
この解説が、「助六」についての理解を深める助けになれば幸いです。
歌舞伎の演目『助六由縁江戸桜』の、主人公「花川戸助六」と、その愛人「揚巻」の名前に、由来していると言われています。
手軽に食べられ、価格も手頃なことから、ランチや、お弁当などとして、広く親しまれています。
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