裏どり

「裏どり」とは、簡単に言うと、情報や証言の信憑性を確認するために、複数の情報源や関係者に当たって事実確認を行うことです。

報道番組やドキュメンタリー番組など、事実に基づいた情報を視聴者に提供するテレビ番組にとって、「裏どり」は非常に重要な作業です。

裏どりの具体的な方法

  • 複数の関係者に話を聞く:
    ある事件について報じる場合、当事者だけでなく、目撃者、関係者、専門家など、複数の人物に話を聞いて、それぞれの証言を照らし合わせます。
  • 公的機関や資料を確認する
    政府や自治体の発表、企業のプレスリリース、統計データなど、公的な情報源を確認して、事実と相違ないかを確認します。
  • 現場を取材する
    事件や事故の現場に足を運び、自分の目で状況を確認したり、周辺住民に話を聞いたりします。
  • 過去の記録や報道を調べる
    類似の事件や事故の過去の記録や報道を調査して、現在の状況との共通点や相違点を確認します。

なぜ「裏どり」が重要なのか?

  • 誤報を防ぐため
    情報源が一つだけだったり、不確かな情報に基づいたりすると、誤った情報を視聴者に伝えてしまうリスクがあります。「裏どり」を行うことで、情報の正確性を高め、誤報を防ぐことができます。
  • 視聴者の信頼を得るため
    テレビ番組は、視聴者からの信頼がなければ成り立ちません。
    丁寧な「裏どり」によって、正確で信頼性の高い情報を発信することで、視聴者の信頼を得ることができます。
  • 取材対象者を守るため
    不確かな情報に基づいて報道してしまうと、取材対象者に不利益が生じたり、名誉を傷つけたりする可能性があります。
    「裏どり」を行うことで、取材対象者の権利を守ることができます。
  • 客観的な視点を保つため
    複数の情報源に当たることで、一方的な見方や偏った報道を避け、客観的な視点を保つことができます。

「裏どり」の具体例

  • 政治家の発言の真偽を確認する
    政治家の発言が事実と異なるかどうかを、関連する公文書やデータ、専門家の意見などを通じて確認する。
  • 事件の目撃証言の信憑性を検証する
    事件の目撃者から得た証言が、他の目撃者の証言や現場の状況と一致するかどうかを確認する。
  • 企業の不祥事について調査する
    企業の不正行為に関する告発があった場合、内部文書や関係者への取材などを通じて、事実関係を明らかにする。

「裏どり」はテレビ業界だけじゃない

実は、「裏どり」はテレビ業界だけでなく、新聞や雑誌などのメディア業界全般、さらには研究論文やビジネスレポートなど、情報を正確に伝える必要があるあらゆる場面で重要な作業です。

まとめ

タクヤ
「裏どり」とは、情報や証言の信憑性を確認するために、複数の情報源や関係者に当たって事実確認を行うこと。テレビ業界では、誤報を防ぎ、視聴者の信頼を得るために、非常に重要な作業となっています。 「裏どり」によって、より正確で、信頼性の高い情報を視聴者に届けることができるのです。

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