4K60P【よんけいろくじゅっぴー】

4K60Pとは、映像の解像度とフレームレートを表す言葉で、テレビ業界では映像フォーマットの一種として使われます。

「4K」と「60P」に分けて説明します。

4K

  • 4Kとは、画面の解像度(画素数)が、横方向に約4,000ピクセルある映像規格のことを指します。
  • 正確には、水平方向3,840ピクセル × 垂直方向2,160ピクセルの解像度を持つ規格が一般的で、「4K UHD(Ultra HD)」と呼ばれます。
  • 従来のフルHD(水平1,920ピクセル × 垂直1,080ピクセル)と比べて、4倍の画素数を持つため、より高精細で鮮明な映像を表現できます。
  • 「K」は1,000を表す単位”kilo”から来ており、「4K」は約4,000、つまり約4,000ピクセルの水平解像度を持つことを意味します。

60P

  • 60Pとは、1秒間に60枚の画像(フレーム)で構成された映像であることを表し、フレームレートが60fps(frames per second)であることを意味します。
  • 「P」はプログレッシブ(Progressive)方式の略で、映像を走査線順に(上から下に)1枚の画像として記録・表示する方式です。
    • ちなみに、プログレッシブ方式の対義語として、走査線を1本おきに(飛び越し走査で)記録・表示するインターレース(Interlaced)方式があり、「60i」などと表記されます。
  • 一般的なテレビ放送は30fps(または60i)なので、60Pはその2倍のフレームレートとなり、より滑らかで動きの速い映像を表現するのに適しています。

4K60Pをまとめると

  • 「4K60P」とは、水平3,840ピクセル × 垂直2,160ピクセルの解像度(4K)で、1秒間に60枚の画像で構成されたプログレッシブ方式(60P)の映像フォーマットのこと を指します。
  • 高精細で滑らかな映像を表現できるため、スポーツやアクション映画など、動きの激しいコンテンツの撮影・放送に適しています。

4K60Pの使用例

  • 「このカメラは、4K60Pでの撮影に対応しています」
    4K解像度で、1秒間に60フレームのプログレッシブ方式の映像を撮影できるカメラであることを説明する。
  • 「4K60Pの映像は、スポーツ中継に最適ですね」
    動きの激しいスポーツの映像も、高精細かつ滑らかに表現できることを話す。
  • 「4K60Pで収録した素材を、編集でスローモーションにしても画質が綺麗です」
    フレームレートが高いため、編集でスローモーションにしても、滑らかで高画質な映像が得られることを説明する。
  • 「このテレビは4K60P出力に対応していますか?」
    4K60Pの映像信号を出力できるか、テレビの性能について確認する。
  • 「次世代ゲーム機は、4K60Pのゲームプレイが楽しめます」
    高精細かつ滑らかなゲーム映像が楽しめることをアピールする。

「4K60P」のメリット

  • 高精細
    フルHDの4倍の画素数で、細部まで鮮明な映像を楽しめる。
  • 滑らかな動き
    60fpsの高フレームレートにより、動きの速い映像も滑らかに表現できる。
  • 臨場感
    高精細で滑らかな映像は、より現実に近い臨場感を視聴者に提供する。

「4K60P」の注意点

  • データ容量が大きい
    高画質・高フレームレートであるため、データ容量が大きくなる。
  • 対応機器が必要
    撮影、編集、再生、表示など、全ての工程で4K60Pに対応した機器が必要。
  • 処理負荷が高い
    高解像度・高フレームレートの映像処理は、パソコンや編集機器に高い処理能力を要求する。
タクヤ
「4K60P」とは、4K解像度で60fpsのプログレッシブ方式の映像フォーマットのことです。
高精細で滑らかな映像表現が可能で、特に動きの激しいコンテンツに適しています。
テレビ業界では、より高画質で臨場感のある映像を視聴者に届けるために、「4K60P」のような新しい技術が積極的に取り入れられています。
この解説が、テレビ業界の「4K60P」についての理解を深める助けになれば幸いです。

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