「レタボ」とは、「レターボックス(Letter Box)」の略称で、画面の上下に黒帯を入れて、映像を表示する表示形式のことを指します。
主に、横縦比(アスペクト比)16:9の画面で、それよりも横長な映像(例えば、シネマスコープサイズなど)を、画面サイズに合わせて表示する際に用いられます。
なぜ「レターボックス」が必要なのか?
映画などでよく使われる「シネマスコープサイズ」などの横長な映像は、16:9のテレビ画面ではそのまま表示すると、左右が切れてしまいます。
そこで、映像の左右が切れないよう、画面の上下に黒帯を入れて、本来の映像のアスペクト比を維持したまま、画面全体に映像を表示するのが「レターボックス」の役割です。
「レターボックス」という名称は、表示された画面が、郵便受け(レターボックス)の口に似ていることから由来しています。
レタボの使用例
- 「この映画、レタボで放送されるんだね」
映画などが、上下に黒帯が入った状態で放送されることを話す。 - 「最近のテレビは横長だけど、昔の映画はレタボになることが多いよね」
16:9より横長なアスペクト比で作られた過去の映画は、レターボックス形式で放送・配信されることが多いことを話す。 - 「この映像、レタボ処理されてますね」
映像編集時、上下に黒帯を入れる処理のことを指す。 - 「レタボ収録だから、テロップの位置に気を付けて」
映像制作スタッフが、黒帯部分にテロップが被らないように注意を促す。 - 「この番組、4:3のSD素材をレタボで放送してるね」
過去の4:3の映像を16:9の画面の上下に黒帯を入れて放送している状態を話す。
レタボと似たような環境
「レタボ」の他に、映像のアスペクト比を調整して画面に表示する形式として、以下のようなものがあります。
- サイドパネル(ピラーボックス)
画面の左右に黒帯やデザインされた帯を入れて、4:3などの映像を16:9画面に表示する形式。レターボックスの逆のパターン。「額縁」とも呼ばれる。 - スクイーズ
16:9の映像を、4:3の画面に、横を圧縮して、全体を表示する形式。 - クロップ
映像の上下または左右をトリミングして、画面サイズに合わせる方法。 - ズーム
映像全体を拡大して、画面サイズに合わせる方法。
レタボのメリット・デメリット
メリット
- 映像のオリジナルのアスペクト比を維持できる。
- 映像が切れることなく、全てを視聴できる。
デメリット
- 画面全体を使わないため、表示される映像が小さくなる。
- 黒帯が気になる場合がある。
「レタボ」とは、「レターボックス」の略で、画面の上下に黒帯を入れて映像を表示する形式のことです。
主に、16:9より横長な映像を、画面サイズに合わせて表示する際に用いられます。
「レタボ」は、映像本来のアスペクト比を維持しながら、画面全体に表示するための方法として、テレビ業界ではよく使われる用語です。
この解説が、テレビ業界の「レタボ」についての理解を深める助けになれば幸いです。
主に、16:9より横長な映像を、画面サイズに合わせて表示する際に用いられます。
「レタボ」は、映像本来のアスペクト比を維持しながら、画面全体に表示するための方法として、テレビ業界ではよく使われる用語です。
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