「フッテージ(Footage)」とは、撮影された映像素材そのもの、または特定のシーンやカット を指す言葉です。 主に、編集前の、加工されていない生の映像素材を指して使われます。
元々は、フィルムの長さの単位である「フィート(foot)」に由来し、撮影されたフィルムの量を表す言葉でしたが、デジタル化が進んだ現在でも、映像素材を指す言葉として使われ続けています。
「フッテージ」の類義語
「フッテージ」は、以下のような言葉でも言い換えられます。
- 素材
- 映像素材
- 撮影素材
- 生映像
- 未編集映像
- 撮れ高 (ただし、「撮れ高」は撮影された映像の質や量、使える部分の多さなどを総合的に評価するニュアンスを含む)
「フッテージ」の使われ方
- 撮影現場
撮影した映像を確認する際に、「フッテージをチェックする」などと使われます。 - 編集作業
編集マンが、使用する映像素材を選ぶ際に、「このフッテージの〇〇秒から〇〇秒までを使う」などと指示を出します。 - 資料映像
過去に撮影された映像素材を、資料として保管・管理する際に、「〇〇のフッテージ」などと呼びます。 - 映像の販売・提供
撮影された映像素材を、販売・提供する際に、「フッテージ販売」などと使われます。
「フッテージ」の使用例
-
「今日のロケのフッテージ、確認しておいて」
撮影された映像素材を、確認しておくように指示する。 -
「このシーンに使えるフッテージ、他にないかな?」
特定のシーンに合う、別の映像素材を探すよう指示する。 -
「ニュース番組で、過去の事件のフッテージが使われていた」
過去に撮影された映像素材が、ニュース番組で使用されていたことを説明する。 -
「このフッテージ、〇〇監督が撮影したものらしいよ」
その映像素材を撮影したのが、有名な監督であることを話す。 -
「明日のプレゼンで使うフッテージ、どれにするか決めた?」
プレゼンテーションで使用する映像素材を、どれにするか確認する。 -
「このフッテージの、2分10秒から35秒までを、本編で使う」
編集で使う映像素材の、具体的な範囲を指定する。 -
「ネットで、世界各地の自然を撮影した、美しいフッテージが販売されている」
映像素材が、インターネット上で販売されていることを説明する。
「フッテージ」に関連する用語
- ラッシュ: 撮影された映像素材を、簡易的にチェックするために、時系列に沿ってつなげたもの。または、撮影されたままの未編集の映像を指す場合も。
- オフライン編集: 低解像度の映像データを使って、大まかな編集を行う作業。
- オンライン編集: 高解像度の映像データを使って、最終的な仕上げを行う作業。
- ストックフッテージ: 様々な用途に利用できるよう、予め撮影・ストックされている映像素材のこと。
「フッテージ」の重要性
テレビ番組制作において、「フッテージ」は、番組の質を左右する、非常に重要な要素です。 膨大な量のフッテージの中から、必要なシーンを選び出し、効果的に編集することで、視聴者を惹きつける魅力的な番組を作り上げることができます。
また近年では、視聴者自身が撮影した「フッテージ」を、番組で活用するケースも増えており、その重要性はますます高まっています。
主に、編集前の、加工されていない生の映像素材を指して使われ、番組制作において非常に重要な役割を担っています。
「フッテージ」は、撮影現場、編集作業、資料映像の管理など、様々な場面で使用される、テレビ業界では欠かせない用語の一つです。
この解説が、「フッテージ」についての理解を深める助けになれば幸いです。