ドラテ

「ドラテ」とは、「ドラフティングテープ(drafting tape)」の略 で、製図やデザインなどの際に、図面や用紙を、仮止めするために使用される、粘着力の弱いテープ を指します。
テレビ業界では、主に美術スタッフが、セット設営や、小道具の仮止めなどに使用する、専門的なテープ を指します。

「ドラフティングテープ」の特徴

  • 粘着力が弱い
    剥がす際に、紙や、素材を傷つけにくいように、粘着力が弱く作られています。
  • 糊残りが少ない
    剥がした後に、糊が残りにくいように、設計されています。
  • 手で切れる
    多くの場合、手で簡単に切ることができます。
  • 色が目立つ
    イエローや、ブルーなど、貼った場所が、一目でわかるように、目立つ色をしていることが多いです。
  • 幅が様々
    用途に応じて、様々な幅のテープがあります。

テレビ業界における「ドラテ」の用途

タクヤ
テレビ業界では、「ドラテ」は、主に美術スタッフによって、以下のような用途で使用されます。
  • セットの仮止め
    セットの建て込みや、装飾の際に、部材を仮止めするために使用します。
  • バミリの代用
    立ち位置や、カメラの動きを示す「バミリ」として、床に貼ることもあります。

バミる

  • 小道具の固定
    撮影中に、小道具が動かないように、一時的に固定するために使用します。
  • ケーブルの養生
    床をはわせるケーブルを、踏まないように、床に固定する際に使うこともあります。
  • 注意喚起
    危険な場所や、立ち入り禁止区域を示すために、使用することもあります。

「ドラテ」の使用例

  • 「このパネル、ドラテで仮止めしておいて」
    美術セットのパネルを、ドラフティングテープで、一時的に固定するよう指示する。

  • 「床にドラテで、バミリを打っておいて」
    出演者や、カメラの立ち位置を示すために、床に、ドラフティングテープを貼るよう指示する。

  • 「小道具が動かないように、裏からドラテで留めて」
    撮影中に、小道具が動かないように、裏側から、ドラフティングテープで固定するよう指示する。

  • 「ケーブルをドラテで養生して、足を引っ掛けないようにして」
    床に、ケーブルを這わせる際に、躓かないよう、ドラフティングテープで固定するよう指示する。

  • 「ここに機材を置くと危ないから、ドラテを貼って、注意喚起しよう」
    危険な場所に、ドラフティングテープを貼り、注意を促す。

  • 「あれ、ここに貼っておいたドラテ、誰か剥がした?」
    仮止めで貼っておいた、ドラフティングテープが、剥がされているのを確認する。

「ドラテ」とその他のテープとの違い

  • 養生テープ
    「ドラテ」よりも粘着力が強く、剥がした際に、糊残りが少ない。
    「ドラテ」と、同様の用途で使われることもあるが、より強力な固定や、長時間の使用に向いている。
  • マスキングテープ
    塗装などの際に、塗料が付着しないように、保護するために使われるテープ。粘着力は弱め。
  • ガムテープ
    梱包などに使われる、粘着力の強いテープ。
  • ビニールテープ
    絶縁や、結束などに使われる、ビニール製のテープ。

語源

  • ドラテ: 「ドラフティングテープ(drafting tape)」の略。
    • drafting: 製図、図面作成
    • tape: テープ
タクヤ
「ドラテ」とは、「ドラフティングテープ」の略で、製図やデザインなどで使われる、粘着力の弱いテープを指します。
テレビ業界では、主に美術スタッフが、セット設営や、小道具の仮止め、バミリなどに使用しています。
「ドラテ」は、他のテープと、用途や、粘着力の強さが異なるため、適切に使い分けることが重要です。
この解説が、「ドラテ(ドラフティングテープ)」についての理解を深める助けになれば幸いです。

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