「インフラ」とは、「インフラストラクチャー(Infrastructure)」の略で、ITシステムやサービスを稼働させるための基盤となる設備や構造を指します。具体的には、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データセンターなど、様々な要素が含まれます。
目次
「インフラ」の構成要素
「インフラ」は、主に以下のような要素で構成されます。
ハードウェア
- サーバー: データ処理やアプリケーションの実行を行うコンピュータ。
- ストレージ: データを保存するための装置(HDD、SSDなど)。
- ネットワーク機器: ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど、ネットワークを構成する機器。
ソフトウェア(ミドルウェア)
- OS(オペレーティングシステム): ハードウェアを制御し、アプリケーションを動作させるための基本ソフトウェア(Windows、Linux、macOSなど)。
- データベース管理システム(DBMS): データの管理や操作を行うソフトウェア(Oracle Database、MySQL、PostgreSQLなど)。
- Webサーバー: Webページなどのコンテンツを配信するソフトウェア(Apache、Nginxなど)。
- アプリケーションサーバー: Webアプリケーションなどを動作させるためのソフトウェア。(Tomcat、JBossなど)
ネットワーク
- LAN(ローカルエリアネットワーク): 企業や家庭内などの限られた範囲のネットワーク。
- WAN(ワイドエリアネットワーク): 地理的に離れた拠点を結ぶネットワーク。
- インターネット: 世界規模のネットワーク。
データセンター
- サーバーやネットワーク機器などを設置・運用するための施設。
「インフラ」の種類
「インフラ」は、その構築・運用形態によって、いくつかの種類に分けられます。
- オンプレミス型インフラ
自社でハードウェアを所有し、自社の施設内にシステムを構築・運用する形態。 - クラウド型インフラ
クラウドサービス事業者が提供するインフラを利用する形態。- IaaS(Infrastructure as a Service): サーバー、ストレージ、ネットワークなどのインフラを、サービスとして利用する形態(AWS EC2、Microsoft Azure Virtual Machinesなど)。
- PaaS(Platform as a Service): OSやミドルウェアなどのプラットフォームを、サービスとして利用する形態(AWS Elastic Beanstalk、Microsoft Azure App Serviceなど)。
- ハイブリッド型インフラ: オンプレミス型とクラウド型を組み合わせて利用する形態。
「インフラ」の使用例
- 「新しいサービスを立ち上げるために、インフラを構築する必要がある」
サービスを稼働させるための基盤を構築することを指す。 - 「インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの構築・運用を担当します」
インフラの構築・運用を行うエンジニアの職務内容を説明する。 - 「クラウドインフラを利用することで、コスト削減に繋がります」
クラウドサービスの利用メリットを説明する。 - 「オンプレからクラウドへインフラを移行するプロジェクトが進行中です」
システムの基盤をオンプレミスからクラウドへ移行する作業について話す。 - 「このシステムは、どのようなインフラ構成になっていますか?」
システムの基盤となるハードウェアやソフトウェアの構成を尋ねる。 - 「インフラのセキュリティ対策は万全ですか?」
システムの基盤に対するセキュリティ対策の状況を確認する。
「インフラ」と「アプリケーション」との関係
- インフラ
アプリケーションを動作させるための土台となる基盤。 - アプリケーション
特定の業務や目的のために作られたソフトウェア。
アプリケーションはインフラ上で動作します。インフラが安定していなければ、アプリケーションも正常に動作しません。そのため、インフラの構築・運用は、ITシステムにおいて非常に重要です。
「インフラ」とは、IT業界で、ITシステムやサービスを稼働させるための基盤となる設備や構造を指します。
ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データセンターなど、様々な要素が含まれ、システムの安定稼働を支える重要な役割を担っています。
この解説が、IT業界の「インフラ」についての理解を深める助けになれば幸いです。
ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データセンターなど、様々な要素が含まれ、システムの安定稼働を支える重要な役割を担っています。
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