「1000BASE-T」(せんベースティー)とは、イーサネット(Ethernet)の規格の一つで、銅線(ツイストペアケーブル)を使って最大1ギガビット毎秒(1Gbps)の通信速度を実現する有線LANの規格です。
「ギガビットイーサネット」とも呼ばれます。
「1000BASE-T」の各要素の意味
- 1000
通信速度が1000Mbps(= 1Gbps)であることを表します。 - BASE
ベースバンド(Baseband)伝送方式を表します。データをそのまま電気信号に変えて伝送する方式で、一つのケーブルで一つの通信を行います。 - T
ツイストペアケーブル(Twisted-pair cable)を使用することを表します。
ツイストペアケーブルとは、2本の銅線を撚り合わせたケーブルのことで、ノイズの影響を軽減する効果があります。
「1000BASE-T」の特徴
- 高速通信
最大1Gbpsの高速通信が可能で、大容量のデータ転送もスムーズに行えます。 - 既存ケーブルの利用
カテゴリ5e以上のツイストペアケーブルを使用し、従来の100BASE-TXなどで使用されていたケーブルを流用できる場合もあります(ただし、一定の品質は求められます)。 - 幅広い互換性
多くのネットワーク機器が1000BASE-Tに対応しており、幅広い互換性があります。 - 全二重通信
送信と受信を同時に行うことができる全二重通信に対応しています。
「1000BASE-T」の使用例
- 「このネットワークは、1000BASE-Tに対応しています」
ネットワークがギガビットイーサネットに対応していることを説明する。 - 「1000BASE-TのLANケーブルで接続してください」:
パソコンなどをネットワークに接続する際に、1000BASE-Tに対応したケーブルを使用するように指示する。 - 「1000BASE-Tなら、動画のストリーミングも快適です」
ギガビットイーサネットの高速性を例を挙げて説明する。 - 「スイッチングハブを、1000BASE-T対応のものに交換しよう」
ネットワーク機器をギガビットイーサネットに対応したものに交換することを提案する。 - 「サーバーとクライアント間は1000BASE-Tで接続されています。」
ネットワーク構成について説明する際に、接続の規格について触れる。 - 「このパソコンのネットワークインターフェースは、1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-Tに対応しています。」
パソコンのネットワーク接続能力が、複数の規格に対応していることを説明する。
「1000BASE-T」と関連する用語
- 10BASE-T
最大通信速度10Mbpsのイーサネット規格。 - 100BASE-TX
最大通信速度100Mbpsのイーサネット規格。 - カテゴリ5eケーブル
1000BASE-Tで使用されるツイストペアケーブルの規格。 - カテゴリ6ケーブル
1000BASE-T以上で使用されるツイストペアケーブルの規格。より高速な通信に対応。 - オートネゴシエーション
接続された機器同士が、対応する最適な通信速度や通信モードを自動的に選択する機能。
「1000BASE-T」の上位規格
- 10GBASE-T
1000BASE-Tの10倍、最大10Gbpsの通信速度を実現する規格。 - 2.5GBASE-T/5GBASE-T
1Gbpsを超える、2.5Gbpsおよび5Gbpsに対応した規格。
「1000BASE-T」とは、銅線(ツイストペアケーブル)を使って最大1Gbpsの通信速度を実現する有線LAN(イーサネット)の規格です。
高速通信が可能で、幅広い互換性を持つため、現在の有線LAN環境で広く普及しています。
この解説が、IT業界の「1000BASE-T」についての理解を深める助けになれば幸いです。
高速通信が可能で、幅広い互換性を持つため、現在の有線LAN環境で広く普及しています。
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