ハンターズムーン

ハンターズムーン（Hunter’s Moon）は、秋の収穫期が終わった後に昇る満月のことを指します。
具体的には、ハーベストムーン（秋分に最も近い満月）の次に訪れる満月です。
日本語では特に定まった訳語はありませんが、「狩人の月」などと訳されることがあります。

名前の由来

ハンターズムーンという名前は、秋の収穫が終わった後、狩猟が盛んになる時期にちなんで名付けられました。
収穫が終わった後の畑は刈り取られ、獲物が見つけやすくなるため、狩人たちは満月の明るい光を利用して夜間狩りを行いました。
そのため、「狩人の月」という意味で「ハンターズムーン」と呼ばれるようになったと言われています。

天文学的な特徴

ハンターズムーン自体は、天文学的に特別な現象ではありません。
満月は月の満ち欠けの周期における一つの段階であり、ハンターズムーンも他の満月と同様に、太陽、地球、月が一直線に並ぶことで起こります。

ただし、ハーベストムーンとの関連で考えると、秋の時期特有の月の出の遅れが少ないという特徴を引き継いでいます。
つまり、日没後比較的早く月が昇り、夜間を通して明るい月明かりが続くため、狩猟だけでなく夜間の活動全般に適していました。

文化的な意味合い

• 狩猟の象徴
  名前の通り、狩猟と密接な関係があり、狩猟の成功を祈る意味合いがありました。
• 冬支度の時期: 秋の収穫が終わり、冬を迎える準備を始める時期と重なります。食料の確保や冬支度を行う上でも、月明かりは重要な役割を果たしていました。
• 物語や伝承: 多くの文化圏で、ハンターズムーンにまつわる物語や伝承が伝えられています。狩猟や自然、季節の移り変わりなどをテーマにしたものが多いです。

スピリチュアルな意味合い

ハンターズムーンは、スピリチュアルな観点からも様々な意味を持つとされています。

• 変容と変化
  秋は自然界が変化し、冬を迎える準備をする時期です。
  ハンターズムーンは、内面の変化や古いものを手放し、新しい自分へと変容していく時期の象徴と捉えられることがあります。
• 内なる力の発見
  狩猟は、勇気や決断力、集中力などを必要とする行為です。
  ハンターズムーンは、内なる力や潜在能力を発揮する時期、目標達成のためのエネルギーを高める時期と解釈されることがあります。
• 感謝と手放し
  収穫への感謝とともに、不要なものを手放し、新たな始まりを迎えるための準備をする時期とも考えられます。

2024年から2030年までのハンターズムーンの日時

ハンターズムーンはハーベストムーンの次の満月なので、ハーベストムーンの日付に約29.5日（月の公転周期）を加えることでおおよその日付を算出できます。
ただし、正確な日時は年によって若干前後するため、参考としてご覧ください。

• 2024年: 10月17日
• 2025年: 10月6日
• 2026年: 10月25日
• 2027年: 10月15日
• 2028年: 10月2日
• 2029年: 10月22日
• 2030年: 10月11日

これらの日はあくまで満月を迎える日であり、その前後の夜もほぼ満月に見えます。

各月の満月の名称

• 1月：ウルフムーン（Wolf Moon / 狼月）
• 2月：スノームーン（Snow Moon / 雪月）
• 3月：ワームムーン（Worm Moon / 芋虫月）
• 4月：ピンクムーン（Pink Moon / ピンク月）
• 5月：フラワームーン（Flower Moon / 花月）
• 6月：ストロベリームーン（Strawberry Moon / いちご月）
• 7月：バックムーン（Buck Moon / 雄鹿月）
• 8月：スタージョンムーン（Sturgeon Moon / チョウザメ月）
• 9月：ハーベストムーン（Harvest Moon / 収穫月）
• 10月：ハンターズムーン（Hunter’s Moon / 狩猟月）
• 11月：ビーバームーン（Beaver Moon / ビーバー月）
• 12月：コールドムーン（Cold Moon / 寒月）