ワームムーン

ワームムーンとは、3月に観測される満月のことを指します。
各月の満月にはそれぞれ名前が付けられており、ワームムーンはそのうちの一つです。

語源

ワームムーンという名前は、アメリカ先住民の文化に由来します。特に、北アメリカの先住民が使っていた呼び名で、3月頃から徐々に暖かくなり、土の中からミミズや幼虫(worm)が出てくる季節であることから名付けられました。「worm」は英語で「虫」という意味ですが、特にミミズやイモムシ、幼虫などを指すことが多いです。春の訪れを感じさせる名前ですね。

また、雪解けが進み、地面からミミズなどの虫が現れ、それを目当てに鳥たちが地上に降りてくる時期であることから名付けられたという説もあります。

その他の呼び名

ワームムーン以外にも、以下のような呼び名があります。

  • クロウームーン(Crow Moon / カラス月
    カラスの鳴き声がよく聞こえる時期であることから
  • クラストムーン(Crust Moon / 地殻月)
    雪解けで地面がぬかるむ様子から
  • 樹液月

ワームムーンの特徴

  • 春の訪れを告げる
    ワームムーンは、冬の終わりと春の始まりを象徴する満月です。
  • 生命の息吹
    地中から虫たちが現れ、鳥たちが活動を始めるなど、自然界の生命の息吹を感じさせる時期と重なります。

ワームムーンの文化的背景

ワームムーンという名前は、主に北アメリカの先住民の文化に由来します。
彼らは自然と密接に結びついた生活を送っており、月の満ち欠けは生活のリズム、農耕、狩猟などに深く関わっていました。

  • 春の訪れと自然の変化
    3月は冬の寒さが和らぎ、春の兆しが見え始める時期です。
    雪解けが進み、地面が柔らかくなることで、ミミズや幼虫などの虫たちが地中から姿を現し始めます。
    また、これらの虫を餌とする鳥たちが活発に動き出すのもこの時期です。
    このような自然の変化を捉え、3月の満月を「ワームムーン(芋虫月)」と名付けました。
  • 部族ごとの異称
    先住民の各部族は、独自の言語や文化を持っており、月の呼び名も異なっていました。
    例えば、「クロウームーン(Crow Moon / カラス月)」は、カラスの鳴き声がよく聞こえる時期であることから名付けられました。
    また、「クラストムーン(Crust Moon / 地殻月)」は、雪解けで地面がぬかるむ様子を表しています。
  • 農耕との関連
    農耕を生活の中心としていた部族にとって、ワームムーンは農作業を始める時期の目安となっていました。
    地面が耕せる状態になったことを知らせるサインとして、重要な意味を持っていたのです。

ワームムーンのスピリチュアルな意味合い

現代では、ワームムーンはスピリチュアルな意味を持つとも考えられています。

  • 再生と成長
    冬の眠りから覚め、新たな生命が芽吹く春の象徴として、再生や成長のエネルギーを持つとされています。
  • 内省と自己探求
    冬の間に内にこもっていたエネルギーが外に向かう時期であることから、自分自身を見つめ直し、新たな目標や方向性を見出すのに適した時期と言われています。
  • 解放と変化
    古いものを手放し、新しい自分になるためのエネルギーを与えてくれるとされています。

ワームムーンの観測ポイント

  • 時期
    3月の満月の日を狙って観測します。
  • 時間
    満月は、日の入りから日の出までの間、夜空に見えます。月の出の時刻や月の高度などを事前に調べておくと、観測しやすくなります。
  • 場所
    周囲に高い建物や街灯などが少ない、開けた場所がおすすめです。
  • 天候
    天候に注意し、雲が少ない日を選びましょう。

2024年から2030年までのワームムーンの日時

以下に、2024年から2030年までのワームムーンの日時(日本時間)を示します。

  • 2024年: 3月25日(月) 午後4時00分
  • 2025年: 3月15日(土) 午前1時51分
  • 2026年: 3月5日(木) 午後2時05分
  • 2027年: 3月24日(水) 午後9時54分
  • 2028年: 3月13日(月) 午後5時11分
  • 2029年: 3月2日(金) 午前5時58分
  • 2030年: 3月22日(金) 午前0時22分

これらの日時はあくまで満月を迎える正確な時刻であり、夜空で満月として観測できるのは、これらの時刻の前後数日間となります。

各月の満月の名称

タクヤ
ワームムーンは、春の訪れを告げる、生命力あふれる満月です。
この機会に、夜空を見上げてワームムーンを観測し、春の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。

トレンド・ネットスラングの最新記事8件